「産経抄」より(2008.12.21.産経新聞) [徒然雑感]
「産経抄」より(2008.12.21.産経新聞)
キリストの誕生日、つまりクリスマスが12月25日と
決まったのは、西暦350年頃とされている。
それまではさまざまな説があったらしい。
この日になったのは、かつてローマ帝国で信仰されていた
ミトラ教の冬至祭の影響を受けているといわれる。
冬至のころ不滅の太陽神・ミトラの誕生日を祝うことで、
弱まってきた太陽のよみがえりを願う。
民衆も冬至の前の1週間、無礼講で酒を飲むなどして
楽しむことができた。
そんな古代宗教の祭りを取り入れた結果、
25日がクリスマスに一本化されたという。
言うまでもなく冬至は昼の時間が最も短い。
太陽の力も弱々しく感じられる。
だから世界中の農耕社で、その復活を願う冬至祭が広く
行われてきたのだ。
日本の火祭りの多くも冬至祭として始まったとされる。
「一陽来復」という言葉にもそんな願いがこめられている。
「陰」がきわまって「陽」が戻ってくる。
あるいは、冬が去って貼るがくるといった意味だが、
冬至の別称としても使われる。
さらに転じて、悪いことばかりが続いていたが、ようやく
回復して良い方向に向かってきた、というのも
「一陽来復」である。
してみると、今年の冬至ほど「一陽来復」が胸にしみる時はない。
米国の金融危機以来、世界の経済はあっという間に真冬の
寒さを味わっている。
米の金融業界や自動車業界に公的資金が注入されていくようだが、
果たして太陽のようによみがえるのか、まだまだ心もとない。
むろん日本の経済も心配だが、これまでも石油ショックや
バブル崩壊など何度か危機を味わった。
それでも「底力」で乗り切ってきた。
今度も「一陽来復」を信じて耐えていくしかないのだろう。
今日がその冬至、4日後がクリスマスである。
キリストの誕生日、つまりクリスマスが12月25日と
決まったのは、西暦350年頃とされている。
それまではさまざまな説があったらしい。
この日になったのは、かつてローマ帝国で信仰されていた
ミトラ教の冬至祭の影響を受けているといわれる。
冬至のころ不滅の太陽神・ミトラの誕生日を祝うことで、
弱まってきた太陽のよみがえりを願う。
民衆も冬至の前の1週間、無礼講で酒を飲むなどして
楽しむことができた。
そんな古代宗教の祭りを取り入れた結果、
25日がクリスマスに一本化されたという。
言うまでもなく冬至は昼の時間が最も短い。
太陽の力も弱々しく感じられる。
だから世界中の農耕社で、その復活を願う冬至祭が広く
行われてきたのだ。
日本の火祭りの多くも冬至祭として始まったとされる。
「一陽来復」という言葉にもそんな願いがこめられている。
「陰」がきわまって「陽」が戻ってくる。
あるいは、冬が去って貼るがくるといった意味だが、
冬至の別称としても使われる。
さらに転じて、悪いことばかりが続いていたが、ようやく
回復して良い方向に向かってきた、というのも
「一陽来復」である。
してみると、今年の冬至ほど「一陽来復」が胸にしみる時はない。
米国の金融危機以来、世界の経済はあっという間に真冬の
寒さを味わっている。
米の金融業界や自動車業界に公的資金が注入されていくようだが、
果たして太陽のようによみがえるのか、まだまだ心もとない。
むろん日本の経済も心配だが、これまでも石油ショックや
バブル崩壊など何度か危機を味わった。
それでも「底力」で乗り切ってきた。
今度も「一陽来復」を信じて耐えていくしかないのだろう。
今日がその冬至、4日後がクリスマスである。
母の施設に出かける時間となりました。
夫が今日は忘年会とか・・・
ゆっくり 訪問します。
by ララアント (2008-12-22 09:58)
ずいぶん詳しいことを知っているんですね〜。
私の代わりにお話をお願いします!(^_^)b
by ラミーキッズ (2008-12-22 10:09)
初めて知りました。
勉強になります☆
by お茶屋 (2008-12-22 14:10)
もしかして、
またメールのRe.が届いていないといけませんので
此処をお借りして・・・
本当に、ご丁寧なお礼のメールを頂きまして ありがとうございます!
何よりの感激です!
by miopapa (2008-12-22 16:49)
色々勉強になりました。
クリスマスの起源から そして世界経済へ それと共に
日本の経済の閉塞感・・・
娘への航空便に「一陽来復」の懐中お守り 入れました。
by ララアント (2008-12-22 21:08)
勉強になりました。
ありがとうございます。
by k-sakamama (2008-12-22 22:28)
山高ければ谷深し
日本経済の谷はどれくらい深いのでしょうね
by yamagatn (2008-12-23 11:17)
>皆様、
ご来訪、`nice!`、コメント、等、ありがとうございました。
ワタクシの勧めたものに、大概は煩がるだけで、さして関心を
示さない主人が、珍しく、 ↑ この話 だけは「コピーまで」
欲しがって、出勤時に持参して家を出ました。
「男の人」って、普通、こういったコラム欄などは、あまり見ない
ものなのでしょうか?
↑ これは「産経新聞」からの受け売りですので、ワタクシが
知っていたことではありません。
「ちょっとおもしろい」と思ったので、皆様にもお知らせしたくて、
書いてみました。
1つ前の「モミの木」も、「日経新聞・水曜夕刊」の「季語の道端」
からの受け売りです。
母の件があったので、初夏~晩秋と、すっぽり抜けてしまったのが
返す返す残念ですが-。
by 向日葵 (2008-12-24 01:59)
こんばんは・・・
見事な論理の展開・・・納得しながら拝読いたしました♪
by あら!みてたのね (2008-12-29 00:57)
>あら! さん、
くれぐれも間違えないで下さいね!(ウインク!)
↑ これ、も、ワタクシではなく、産経新聞の「産経抄」担当の
記者さんが書いたものですよ。
ワタクシにはこんな凄い文章、とてもとてもとても。。(苦笑)
by 向日葵 (2008-12-31 03:01)