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切ない。。 [徒然雑感]

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      ---ドウダンツツジ(枝)、ユリ(白)、シャクヤク(ピンク)、
               バンダ(紫)、オンシジューム(緑)、他<---



(またまた長いです。お時間ある時に読み流して下さい。)


母の病院受診があった。
まず母を施設まで迎えに行き、一緒に病院へ行く。
検査を受けさせ、診察を受けさせた。
幸いに、「悪いところは今のところ無し」との診断で、
本日をもって病院通いは一段落となる。

幸い、早めに終わったので、母もワタクシも行っているフットケアサロンに病院から直行。
大体の時間で仮予約していたので、それを先に確認してから赴く。

施設でも爪は切ってくれるようだが、
なかなか細かいところまでは手が回らないのが実情。
母に「何時、爪を切って貰ったか」を聞いても埒があかない。
サロンでもその辺りの話もして、改めてお願いした。
母は車椅子からの移譲が殆ど出来なくなっているので、
サロンの施術用の椅子に座り直せない。
施術用の椅子を出来る限り後方へずらし、
その前にスタッフが座り母が座ったままの母の車椅子がさらにその前。
窮屈この上ないが、ギリギリ施術用の機械類が届く範囲に入る。

爪を綺麗にして貰って、足首から先のマッサージもして貰った。
去年12月に体調を崩してから、ずっと行く事が出来なかった。
もう「二度と行けないかも。-。」と覚悟もしていた。
30分余りで綺麗にして貰い、気心の知れたスタッフとの楽しい会話もプラスされて
気持ちよくサロンを出た。

そのサロンがある百貨店の車寄せにはいつも百貨店のスタッフが待機していて、
タクシーの采配も上手くやってくれる。
ので、何も心配せず、自宅までのタクシーを頼んだ。

「車いすのまま乗りますので、BOX型タクシーをお願いします。」

程なくBOX型が来たのだが。。
「研修で、1-2度しかしたことが無いので上手くできるかどうか。。」

(え!?だから、わざわざスタッフの居る車寄せを使っているのに。)

実際、BOX型タクシーを捕まえたものの、運転手が「車椅子仕様に組み立てられない」
事象が実に多い。
(なんで車寄せのスタッフが、それを確認もしないでBOX型を拾って来るかなぁぁ。。)

百貨店のスタッフ二人も一緒に、運転手と計3人。
3-40分も格闘していたが、事務所に電話して指示を仰いだり。。
「やっと車椅子が乗った」
と思ったら、ワタクシが乗る椅子が無い!

(運転手、車椅子のままの客、もう一人普通の座席に座れる客、
の計3人が乗れる筈なのだ。)

母のシートベルトも出来ないし、これではあまりに怖くてとても乗れやしない。

何度も出かかっていたのだが、我慢に我慢を重ねていた。
遂に、
「すみませんが、このタクシーはキャンセルします。
事故でもあってからでは泣くに泣けません。
車椅子仕様の組み立てが出来ないなら出来ないと初めに言って下さい。」

運転手もスタッフ2人も恐縮していたが、ここでロスした40分は大きかった。
翌日、田舎に帰省する主人が、ワタクシからの連絡で、
マンションの一階でずっと待機してくれていた。

主人の時間も奪ってしまったし、母も夕飯を食べた後、極力早く帰さないとならない。
そこでも「40分のロス」は実に痛い!!

スタッフ二人は謝罪しながら、新しいBOX型タクシーを拾って来てくれた。

この運転手もイマイチ頼りないが、なんとか出発。
今度は地理不案内でもたもた。。

なんとかマンションに着いたものの、主人の怒りはMAXが続いている。
いくらなだめても全然駄目。
いくら「仕方がなかった」と言ってもわかって貰えない。
まあ、ワタクシの連絡の不手際でもあるので仕方ないが。。

部屋に上がる前に、マンションの地下一階にあるスーパーで
「車椅子用トイレ」を借り、母のトイレを済ませる。

部屋に上がり、母がお寿司よりお蕎麦が良い、と言うので、
前々から懇意にしている蕎麦屋の出前を取る。

今回はスティックサラダを作っている余裕が無かったのだが、
母の好きなイカ刺しを主人が買って来てくれていて、他に糠漬け胡瓜等、
母の好物を少し追加した。

久しぶりに3人でビールで乾杯!!

母は元々「飲みながら食べる」ととても遅くなるのだが、返る時間もあるので、
「8時には出るからね。」

と宣言したところ、

「嫌、もうここに居る!!夜もここで寝る!!
トイレだって、(介護用品が)何もなく経って大丈夫だから。。」

気持ちは痛い程わかったのだが、「介護用品が無いトイレ」はとても母には使えない。
(だからスーパーの車いす用トイレを借りたのだ。)
母ように借りていたギャッジベッドももう引き上げている。
つまり、母にはもう寝られるところも無い。

可愛そうだったが、とにかく母には「駄目」の一点張りで通すしかない。。


少しあって、ようやく諦めてくれたのか、渋々ではあったが、
あんとか帰ろうとしてくれていた。

どうしようもなく切ない。。
可哀そうでたまらない。。

もう少しワタクシの体力があれば。。
母の体力ももう少しあれば。。

本当に本当に「もう少し」なのだが。。
「絶対に無理なのだから仕方が無い。」
と思いつつ、頭の半分では、「なんとか母をもう一度在宅に戻す方法は・・?」
と画策し始めている・・!!



なんとか最寄り駅まで戻った。
「迎車」でお願いしていたBOX型タクシーが駅まで来てくれている。

が!
なんと!「迎車」で来ていながら、「車椅子仕様」に組み立てる経験が
「殆ど無いので少し時間が掛かるかと思います。」
とのうのうと言う。

慣れた手ばやい方なら「通常15分位」と言われている組み立てを
「7-8分」で見事に仕上げる。

ここまで来てまたまた待ちぼうけ。。
既に21時を過ぎている。

なんとか組み立てが終って、タクシーで施設に。

にしても、今日は「緊急事態宣言」の最中だというのに、本当に車も人も多く、
渋滞も何度かあった。。なんだかなぁ。。

なんとか施設に母を帰し、いくつかの事務手続きをして、
「もう夜遅いので」細かい話は「明日、事務所に電話すること」になり、
ワタクシも帰途についた。

「21:45」を周っていたと思う。

バスがあるかないか不安だったが、とりあえずいつものバス停まで行って。
次々と違う系統のバスが来る。それも皆終バス。行き先表示が赤い。

一応、ワタクシが乗る系統のバスは、この後。
「21:59」とあと2つある筈なのだが。。
(コロナの影響で、終電、終バスが、1つか2つ位繰り上がっているらしいのだが、
 時刻表の変更、作成、配布に、余計な(?)出費が掛かるので、大概は新しい変更後の
 時刻表を作らないらしい。
 「最後から1つか2つ、早くなるだけですから。」
 って、その「1つか2つ」が大事なんじゃないの!?

ともあれ、ヘロヘロに状態で、なんとか「23:00」頃、帰宅した。。


この日から、「母を再び在宅へン戻せないか?」
と自らに問う端から「絶対に無理!無理したら共倒れ!!」
と言う自分が居る。。


切ないなぁぁ。。。




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